神經鞘腫

以前肺に腫瘍が發見された時、惡性である事は先づ考へられないと聞いたので、再々檢査は夏休にでも行かうと思つてゐた。だが4月に入つてから間もなく陰影が憎悪しています 至急、医療機関を受診し治療を受けて下さいと書かれた胸部レントゲン檢診結果が上司と私に親展で送られてきた。さう言はれれば悠々と構へてゐる訣にもゆかないので、仕事の都合上今日になつてしまつたが、岡山大學病院で受診してきた。
結果――前の病院で撮影したCT畫像による説明と聽診器を當てた位の簡單な診察で、惡性ではなく腫瘍の成長もゆつくりなものではないかと思はれるとの事。以前と全くと言つていゝほど診斷結果は變らず、私はたつたこれだけの爲に仕事を休まなければならなかつたのかと考へると、物凄く損した樣な氣がする。
何はともあれ、何事もなかつたのは良い事で、取敢ず約2箇月後に腫瘍の成長を診る爲、造影劑を使つた再度のCT撮影、夏休に胸腔鏡による腫瘍の切除を行ふ事になりさうだ。
因に見出は今囘の腫瘍のちやんとした病名。