VIPは辛いよ

友達のゐない私はプライヴェートで飮みに出る時は大抵獨りです。
昨日も飲みに行きたい氣分になつたので、夜な夜な獨りで街へ出ました。飮みに行つたキャバクラ店は、孃が誕生日だつたさうで客でいつぱいです。私の指名孃は空いてゐるのだけど坐れる場所がない、席が空くまで、と云ふ訣で私はVIPルームへ案内されてしまつたのです。そしてだだつ廣い(20人位は坐れると思はれる)VIPルームに指名孃と私が二人つきり。嬉しくない訣ではないのですが、かう云ふ雰圍氣が苦手な私。普段より良い酒を飮む事も出來ましたが、私の樣な獨り者は喧噪の中で飮んでゐる方が氣が樂です。