裁判員制度の是非

asahi.com(朝日新聞社):「裁判員制度、予定通り開始を」 日弁連が緊急声明 - 社会」を讀んで、「日弁連 - 裁判員制度施行時期に関する緊急声明」を讀んでみたのだけれども、よく解らないや。

しかし、人質司法や調書裁判という刑事裁判の根本的な欠陥はそのままです。
これを変えるためには、市民のみなさまに裁判に関与していただき、無罪推定の大原則の下、「見て聞いて分かる」法廷で判断していただくことが不可欠です。
「見て聞いて分かる」法廷では膨大な調書は存在できませんし、捜査も自白よりも物的証拠や科学的な捜査を重視する方向に向かわざるを得ません。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/080820.html

市民が無罪推定の大原則の下にをれるでせうか?厖大な調書を省略して果して正しい判斷が出來るのでせうか?
そして一番氣になるのは「見て聞いて分かる」法廷と云ふ言葉。何だか日弁連が裁判と云ふものを非常に輕く扱つてゐる樣な印象を私は受けます(勿論そんなつもりは無いでせうが)。
實際に行つてみて不備を直すと云ふ方法も良いでせうが、延期に反對する理由としては弱いと思ひます。