理想の自分

心の中には何事もそつなくこなす理想の自分がゐる。心の中なのだから當り前だが、何でも思ふ樣に事が運んでゆく。その一方で、現實にはその理想と餘りにも掛離れた凡人(以下)である自分が存在する。
何かに對してあゝすべき、かうすべきと思つてゐても、何處かでマイナスの要素を考へブレーキをかけてしまひ、結果行つた行動に對して後悔の念を抱く。
理想と現實のギャップを著しく感じた時、自分がとんでもなく駄目な人間に思へる。