胃カメラとMRI

胃カメラ

飮込む事自體はあつさりクリア。子供の頃、麺類を噛まずに喉の途中で停めて、ずりずりと動かして遊んだ經驗が活きたのかもしれない。
しかし檢査中はずつと吐氣との鬪ひ。看護師が背中をさすつてくれたけど、何の助けにもならない。「次は痲酔が出來る所で受けるといゝよ」とは檢査して下さつた醫師の辯。
檢査の結果は典型的な胃潰瘍との事。所々炎症や出血が見られた。胃酸を抑へる藥を處方される。序でにピロリ菌の檢査の爲、血液檢査を行ふ。

MRI

先日、CTで攝つた肺の腫瘍をより精密に檢査する爲、急遽受ける。
臺に體を縛られ狭い空間に追ひやられ――閉所恐怖症の人間にはとても耐へられないだらう――通算約20分撮影し何事もなく終了。これで解放されるかと思ひきや、次は造影劑を投與してから撮影するとの事。造影劑について説明を受けてゐるか問はれたので、受けてゐないと答へると技師は醫師に聯絡を取らうと走る。その間私は縛られた儘――私はMではない。醫師に確認した結果、造影劑を使つての撮影は不要で、漸く解放される。
檢査結果は前囘と同じく神經から出來た良性の腫瘍だつた。今後の方針はこれも前囘と同じく專門の醫師が診てからだが、今日診て下さつた醫師は取除いた方が良さ氣な言ひ方をされた。
血液檢査とMRIの結果を聽きにまた來週行かねばならない。面倒ではあるが仕方があるまい。