HTML5における動畫再生フォーマット

對應がウェブブラウザによつてまちまちなので、ユーザーの利便性が損なわれるという問題が指摘されているさうだ。だがソフトウェアメーカは今對應してゐなくとも、必要とあらば對應するやうになるし、ユーザ側もどうしても閲覽したければ、閲覽できるウェブブラウザを使ふだらう。さう云ふ意味ではさして問題にするやうなことではない。
抑も何でウェブブラウザが「動畫再生フォーマット」を氣にしなければならないのだらう。タグを附された文書を表現するのがウェブブラウザのやることで、動畫再生なんて今までどほりプラグインに任せておけばいゝのに、そのやり方に何の問題があるのか。Flashが氣に入らなければ同等のプラグインを開發すればいゝ。
現在の動畫再生フォーマットの問題は、「標準化」に名を借りたウェブブラウザのシェア獲得競爭だ。獨自要素が流行つてゐた頃と變りない。


文書のマークアップは文系的な作業であるが、HTMLは――「コンピュータ用」である所爲か――理系的なものになつてゐる。